重量床衝撃音を低減させて室内の静ひつ性を高めるTMD内蔵スラブを開発 — 金沢工業大学 建築学科 山岸教授らが開発

金沢工業大学建築学科の山岸邦彰教授は、三井住友建設株式会社と油化三昌建材株式会社と共同で重量床衝撃音を低減できるスラブ(“SST”; Silent Slab using TMD、特許出願中)を開発した。重量床衝撃音とは子供の飛び跳ねや人の歩行により生じる低く、鈍い音のことで、マンションなどの集合住宅における苦情の原因の一つでもある。床を支える構造物をスラブと言うが、山岸教授らはTMDを内蔵させたスラブを開発し、スラブを厚くすることなく重量床衝撃音を低減させることに成功した。



TMD(Tuned Mass Damper)とは、振動する物に対して、ある周期で振動する質量の小さい「おもり」がついた振動体を設置することにより、その周期付近の振動を低減させることができる仕組みのことをいい、この原理は古くから知られている。しかし、この仕組みを安価に導入することが課題であり、コンクリート板と発泡スチロール(EPS)でTMDを構成した点が本開発のポイント。